モヒカン族は怖くない

インターネットスラングのほうのモヒカン族について

背景

大学・大学院と異なるジャンルの学校に行ったので、様々なカルチャーショック的な出来事がありました。中でも印象的だったのがモヒカン族と呼ばれる人種との邂逅です。

モヒカン族(ネット用語)とは

モヒカン族とは、ネット世界の「原住民」的な考え方をする人たちを指すインターネットスラング。

詳細はwikipediaが詳しいですが、「頭でっかちな感じ」「理系の淡々としたノリ」「空気の読めないツッコミ」「正しいけどシラける発言をする」「間違った情報は相手の感情を軽視して積極的に訂正する(させる)」ことを特徴としてるっぽい。

アメリカ先住民族の呼び名にも「モヒカン族」というのがありますが、それとは区別するため、「モヒカン族(ネット用語)」などとカッコ書きが入ることが多いです。

モヒカン族名付け親のotsuneさんはモヒカン族の真の正体を「ぶっきらぼうなのでぎょっとするが、実は単なる天然で悪意が無く、淡々と指摘をしている学者肌の人」と見ると語っています

私は大学院に入ってからこの種族の方々とよく接するようになりました(それまではほとんど接してきませんでした)。
はじめは冷たい言葉遣いや協調性が無いように受け取れる態度に拒絶反応が出ていましたが、人格否定をしているわけではないということを理解すると論点だけを聞き取れるようになり、お互いハッピーになった気がします。

以下に私がモヒカン族について感じたこと・理解するために考えたことなどをまとめます。なんでこの人はこんなにひどい事言うのか、コミュニケーションをとりたいけどうまくやっていけない、と悩んでいる方の参考になればと思います。

なぜモヒカン族は冷たいと感じるか

その冷たさはモヒカン族の特徴に由来します。

  • 間違いを修正することが正義だと思っているから
  • 馴れ合いや褒め合いよりも殺伐とした議論を好むから
  • 作業に集中したい時はそれ以外を排除(無視)するから
  • 生産性の低いことを嫌うから
  • ある課題を解決したとき、どれだけ努力したかよりもどうやって解決したかを気にするから
  • ある課題が解決できなかったとき、苦労をねぎらうことはせず、なぜ解決できなかったかを分析するから
  • 空気が読めない/敢えて読んでないから

間違いを淡々と指摘されるとたいていは「えっ何、この冷たい人」と思ってしまいます。でも彼らは悪気はないどころか、むしろ良かれと思っている。

モヒカン族の価値を半減させる行為5つ

モヒカン族5つの価値(「校正」「共有」「ツッコミビリティ」「全体最適化」「差異」)にそって。彼らの価値を過小評価(むしろマイナス評価)しないために。

1. 間違いを訂正されて感情的になる (「校正」に対して)

「校正」

間違いを訂正してくれる人を我々は尊敬して評価します。よけいな裏読みをして「人格攻撃している」とは思いません。

モヒカン族の訂正の仕方は冷たく感じることがあるけれど、内容だけを聞くとただの間違いへの指摘であり、人格を否定しているわけではありません。

2. 会話を拒絶する (「共有」に対して)

「共有」

アイディアに校正の機会を与えることが生みの親の義務です。「理由が無いけど、これはこれでいいんだ」というエレガントではない開き直りはくだらない。

イラっとすることばかり言ってくると思っても、校正の意図がある場合が多いです。ひとまず会話してみましょう。

3. 議論と喧嘩を受け取ってしまう (「ツッコミビリティ」に対して)

「ツッコミビリティ」

校正、反論しやすいエレガントな言説が価値ある言説です。その為には、冗長にならない範囲で、ソースと推論過程を明確化し他へ示します。

議論したがっているのに、喧嘩と受け取ってしまうと、せっかくのブラッシュアップの機会を失います。

4. 合理的な理由もなく特定の人の味方をする(「全体最適化」に対して)

「全体最適化」

たくさんの人がハッピーになれるエレガントな方法を見つけた時、我々は最もハッピーになります。

彼らなりの幸福を理解できると同じ目的意識を持てると思います。

5. 違うと指摘された事を、怒られたと思って謝る(「差異」に対して)

「差異」

お互いの違いを確認することで、我々はつながります。「自分らにとって良いから他の人にも良いはずだ」とは思いません。

彼らの指摘はすべてが「○○が悪いから正しく直せ」と言っているわけではないようです。「自分の意見と違うことの確認」の時もあります。言い方がそっけなくても怒っているわけではない場合が多いので、怒られたと勘違いして平謝りされると彼らも理解不能になります。

おわりに

モヒカン族の特徴や価値観を把握すると、彼らが何を望んで何故その言葉を使うかが理解しやすくなると思います。
何よりも味方になると強いし頼りになるので、変に怖がらなくていい。

参考